[2001.02.14]
  いかずちを振り下ろせ


 ▼著作権か『コピーレフト』か(WIRED NEWS)
  http://www.hotwired.co.jp/news/news/culture/story/20010209203.html


 MSのサーバーに侵入者が確認され,開発中のソフトが盗まれたかもしれないとMSの幹部があたふたしたという(ZDNet Newsの記事)。おかしなことだ,コピーレフトソフトウェアなら,誰でもアクセスできるサーバーにソフトが置いてあるというのに。

 フリーソフトウェア財団の創立者で「GNU」の父であるリチャード・ストールマンは,著作権の概念は現在に相応しくないと主張した。ソフトウェアに変更と再配布を認めるコピーレフトによって,開発者とユーザーは「自由,正義および倫理」を得られる。コンピューターを持つ人すべてに著作権を適用させようとするのは難しく,なんらかの変化が必要だ。

 あまりにも海賊版が多いのでソフトの価格を倍にして売っている会社があるという。おかしなことだ,コピーレフトソフトウェアなら,誰もが勝手に使っているのに,いつまでも無料だ。勝手にソフトウェアの内容が書き換えられて,ユーザーを思い通りにできないと目くじら立てている会社があるという(ZDNet Newsの記事)。おかしなことだ,コピーレフトソフトウェアなら誰もが自分の望むように改良できるのに,おおむねすべての人が喜ぶソフトウェアに育っているというのに。

 折しも,ナップスターにちょっとだけ厳しい控訴裁判定が出た(ZDNet Newsの記事)。だが,その裁定が,大した意味を持たないんぢゃないかということに,みんな薄々気付いている。現在の著作権を維持しようとしたら,コンピューターを持っている人全員を最終的には牢屋に入れなきゃ解決しないよなとわかっているし,そんなことになる著作権とはなんなんだ? と翻るのは,世間的にはいけないこととされている。手の打ちようのない閉塞感だけが支配している。そう,過ちとして正されるべきは,その根本にあるものである。だが,誰もそれに手を付けられない。どうせ手を付けられないなら,一度壊してしまっていい。コピーレフトという「自由,正義および倫理」は,そのいかずちだ。


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